こんにちは、
の続きを書いていこうと思います。2022年、僕はある記事にショックを受けました。
Novel AIというAIが、わずか1分ほどでプロ顔負けのイラストを生成してしまう――当時イラスト初心者として絵を投稿していた僕にとって、それは他人事ではない出来事でした。
あれから数年。「AIイラスト 著作権」で検索すると、当時とは比べ物にならないほど情報が増えています。この記事では、あの頃の自分の予想がどこまで当たっていたのか、そしてイラスト初心者は今どう向き合えばいいのかを、当時の記事を振り返りながら整理し直します。
AIができる仕事は思ったより多い、けれど
当時、僕はこう考えていました。
「AIができる仕事って、僕らが思っているより多い。産業革命期のラッダイト運動くらいのインパクトがあるのでは」
結果から言うと、社会がまるごと機械を壊すような運動には発展しませんでした。その代わりに起きたのは、法律・ガイドラインの整備という、もっと地味で長期戦の展開でした。
「学習元は著作権的に大丈夫?」への答えが出てきた
2022年当時、僕が一番気にしていたのはここでした。
学習元データに著作権を持つ作品が無断で混ざっているのでは?
この点について、日本では2024年3月に文化庁がひとつの整理を示しています。ポイントは次の2段階に分けて考えるという考え方です。
- 開発・学習段階:著作物を「鑑賞目的」ではなく学習データとして使う場合、著作権法第30条の4により、原則として著作権者の許可なく利用できるとされています。
- 生成・利用段階:できあがったイラストを公開・販売する段階では話が別で、既存の著作物と似ている(類似性)うえに、それを参考にした(依拠性)と判断されれば、人間が描いた場合と同じように著作権侵害になり得ます。
つまり「学習させること」と「似た絵を出して使うこと」は法律上まったく別問題として扱われている、というのが今のところの整理です。
AIが描いた絵に「著作権」は発生するのか
2022年の記事で僕は「調整版AIが出るのでは」と予想していましたが、実はもうひとつ別の論点が重要になっていました。AIが生成したイラストそのものに、そもそも著作権が発生するのかという点です。
文化庁の考え方では、AIが自動で生成しただけのものには、原則として著作権は発生しないとされています。一方で、人がプロンプトに具体的な意図を込めたり、出力結果を選んで手を加えたりといった「創作的寄与」があれば、その部分には著作権が認められる可能性があるとしています。単に「かわいい猫のイラスト」と一言指示して出てきたものをそのまま使うだけでは、創作的寄与は認められにくいとされる点は、イラスト初心者としては覚えておきたいところです。
海外では大手スタジオもAI企業を提訴する時代に
2022年時点ではmimicの一時非公開くらいしか大きな動きがありませんでしたが、その後の数年で著作権をめぐる争いは世界規模になりました。
2025年には、DisneyやUniversal、Warner BrosといったハリウッドのスタジオがMidjourneyを著作権侵害で提訴する事態にまで発展しています。学習データの出どころが企業の存続を左右しかねない、というのは当時の僕には想像できていませんでした。
日本国内でも、2025年に千葉県警がAI生成画像に関する書類送検を全国で初めて行った事例が報じられており、「AIが作ったから大丈夫」という感覚では通用しなくなってきています。
それでも、イラスト初心者として思うこと
当時の僕はこう書いていました。
「イラストを描くってマネは人にしかできない」
数年経った今、AIの技術力そのものはさらに上がりました。それでも、プロンプトに何を込めるか、出力をどう選び、どう手を加えるかという部分に人の創作性が宿るという整理が国からも示されたのは、当時よりも少しだけ前向きに受け止められる材料だと思っています。
法律や技術はこれからも動き続けます。だからこそ、イラスト初心者の僕らにできるのは、「今のルール」を定期的にアップデートしながら、自分の手で描く時間を大事にすることなのかもしれません。






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